何年もの間、ウェブサイトを放置してしまっていたのですが、この度再始動しました。
　
きっかけは、今年になって『作編曲家大村雅朗の軌跡:1951-1997』を読んだことでした（本書自体は2017年の刊行）。
　
本書には、なんとくま井ゆう子さん本人のインタビューが掲載されていて、今まで余人に知られることのなかった秘話が、ご自身の口からたくさん語られています。
また、くま井さんのディレクターだった河野素彦さんのインタビューには、デビュー当時のエピソードがいくつか明かされています。
　
大村雅朗ほどの人物が、高校を出たばかりの新人歌手のデビュー作をプロデュースするというのは大きな出来事であったらしく、関係者のコメントからもそのことが伺えます。
　
没後20年を経て、大村雅朗という偉大な存在を語り継ぎたいと願う、多くの人たちの思いが結実した、とても素敵な文献だと思います。
実に貴重というほかなく、詳細は、実際に手にとっていただくほかありません……
　
本書と同じ流れをくむ『ニッポンの編曲家』にも、大村雅朗さんの章に、くま井さんにまつわる話がちらりと触れられていて、こちらも併せて必読かと思います。
　
こうした文献を読んで、yukokumai.com 管理人としても、くま井ゆう子さんの作品やキャリアを語り継ぐ場をちゃんとつくらなければと思いを新たに、今般の再始動となった次第です。
　
今後ともよろしくお願い申し上げます。